今回の目当ては
(1)人類誕生から弥生時代までの歴史から農業の大切さを学ぶ
(2)稲刈り、脱穀、精米、飯ごう炊飯までを体験すること
の2つでした。当日は晴天に恵まれ、みんな楽しく学ぶことが出来ました。
当日の朝、南相馬サイエンスラボの男性スタッフが協力してバケツ稲17個をひがし生涯学習センターまで運びました。
はじめにスライドを使って人類誕生から弥生時代まで人類が食料を得る為に世界中に広がって行ったこと、農業を始めることで定住し、社会が発展してきたことを説明しました。
つぎに南相馬サイエンスラボでのお米作りに関して写真を示して紹介しました。
続いて原町区北長野で有機農業をされていらっしゃる藤原(ふじはら)さんからお米の分けつ(生長に伴って茎が増えること)や1粒のお米からどのくらいの数のお米が採れるのか、お米の芽がどちらから出るのかというクイズの答えを発表してもらいました(クイズの答え:エ、2,000粒 ア、とがったほう)。
室内での講義の後は屋外に出て稲刈り体験をしました。大人もこどもも楽しく稲刈りをすることが出来ました。ちなみにはかせ(私)は鎌が上手に扱えなくて、助手にやってもらう有様でした。
稲刈りの後は室内に戻り、脱穀と精米を手作業で行いました。脱穀はすり鉢と野球ボール、精米にはワンカップのビンと割り箸を束ねたものをそれぞれ使いました。
稲刈り、脱穀、精米などの作業を終えたあとは調理室に移動して飯ごう炊飯を行い、ご飯を食べました。当日持参したおかずは手作りの梅干し、いなごの佃煮、白菜の漬け物、南相馬サイエンスラボで作った大根ときゅうりの漬け物(三五八漬け)でした。いなごは食べたことの無いこどもが殆どで、驚いている大人も多くいらっしゃいました。
最後にみんなで刈った稲を持って屋外で記念撮影をしました。
南相馬市は震災直後から放棄され、耕作されていない田んぼが多く広がっています。今回参加して下さった子ども達や保護者の方がバケツ稲の稲刈り体験を通して改めて農業の大切さに気付いてもらえたのであれば嬉しいです。